こんにちは!
中学受験をしていると、「うちの子は国語と社会が得意で、算数と理科が苦手なんです」みたいな話をよく耳にします。我が家もまさにそのタイプで、ずっと「うちの子は文系なんだなあ」と思い込んでいました。でも最近それってちょっと早すぎる判断じゃない?と思い直しています。
今日はそんなお話です。
得意不得意=文理の方向性で本当に良い?
もちろん、苦手な教科に時間がかかるのは事実ですし、「得意な方を伸ばしてあげたい」という親心もあります。でも小学生の段階で「理系は無理」とか「文系しか無理」って決めちゃうの、さすがにちょっと早いよな…と。
得意・不得意って、この時期は本当に流動的です。特に算数や理科は「考え方」がピタッとはまったときに、急に伸び始める子が多い教科なんだと思います。逆に社会や国語は、暗記中心でなんとかなっていたものが、読解や論述になると急に難易度が上がったりします。
だからこそ、現時点の得意・不得意=その子の適性としてラベリングするのは、子供の可能性を狭めてしまうような気がするのです。
親が「文理」を決めつけることの影響力
中学受験をしているご家庭は、情報収集もしっかりされている分、つい先を見据えすぎてしまうなんてこともありますよね。高校、大学、そして将来の職業まで…。そこまで考えて「文系かもね」なんて会話をしてしまいがち。
でも最近思うのが、親の何気ない会話が子供の意識に深く影響してしまうこともあるということ。「僕は文系だから算数は苦手で当然」、「私は理系じゃないから理科は捨てていいや」例えば、そんな風に思い込んでしまったら、本当は伸びる可能性のある分野に蓋をしてしまうかもしれません。
まだまだ「未完成」だからこそ、可能性を開いておく
私たち親ができることは、文系・理系のラベルを貼ることじゃなくて、どちらにも道を開いておくことだと思います。
- 苦手な理科でも、「面白いね」と感じられるような経験を増やす
- 算数でつまずいても、「どこでつまずいてるのか」を一緒に探してみる
- 社会や国語が得意なら、そこを起点に理数系にもつなげる工夫をする
そんなふうに、現時点の得意・不得意を、未来の可能性に結びつけすぎないスタンスが大事なんじゃないかなと思います。
文理を決めるのは、もっともっと後でいい
中学受験というプレッシャーのなかで、つい効率や得点力を優先してしまいがち。でも、子供の未来は受験だけじゃないですよね。
「国語社会が得意だから文系」「理科算数が得意だから理系」と早々に決めるのではなく、今はどちらも伸ばしていく猶予期間として大切にしていきたいな、と思っています。
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