こんにちは!
中学受験の情報を眺めていると、どうしても目にするのが合格体験記や我が家の必勝法といった記事です。このブログも一種の体験記ではありますが…(笑)
それらに目を通していると「これをやればいいのかな…」「早稲アカの夏合宿は絶対に行かないといけないのかな…」等、思ってしまう瞬間がありますよね。ただ、私はここには大きな落とし穴があると感じています。
今回はそんなお話です。
中学受験と再現性
ビジネスの世界なら「AをやればBの結果が得られる」という因果が求められることは多いですが、中学受験においてはその発想が当てはまりにくいのかなと思います。
同じ学年、同じ塾、同じ教材を使っていても、子供の性格・理解度・家庭環境…。これらがまるで違うからです。
誰がやってもうまくいく再現性ある必勝法が確立されているのなら、それこそ早稲アカのような大手進学塾はすべて同じ方法を取り入れているはず。でも、現実にはそうなっていません。つまり、他人の方法をそのまま真似すれば成功するという構図は成り立ちづらいのかなと思います。
先人の体験談の価値は何か?
それでも私たちが他人のブログや体験記を読むのはなぜでしょうか。それは自分の家庭では経験できないことを知るためだと思います。
- どのタイミングで塾に入ったか
- 夏休みはどんな過ごし方をしたか
- 問題集をどう使い分けたか
- 親子でどう乗り越えたか
これらはひとつの家庭の経験値でしかありません。ただし、それが複数集まることで、判断材料のストックにはなります。先人の価値は、再現性の高い必勝法を提示することではなく、複数の選択肢を見せてくれることにあるのだと思います。
我が家はつまみ食い方式(笑)
結局のところ、私たちにできるのは、
- 他の家庭の工夫を知り、
- 自分の子供に合う部分だけをつまみ食いし、
- 最終的な我が家のやり方に仕上げる
この繰り返しだと思っています。
全部を真似するのではなく、必要な部分をアレンジして取り入れることこそが、家庭ごとの最適解に近づく道というわけですね。
中学受験においては、再現性を追い求めるのはナンセンスで、もし完璧な方法があるなら、誰も苦労しません。体験談や合格記録は、その家庭にとっての最適解を示しているだけで私たちはそこから学び、必要なエッセンスを取り入れて、自分たちの受験スタイルを築いていくことが大切だと思います。
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